2008/09/25

通販カタログ。

ゴキゲンに音と酒と戯れた週末よさよなら、
気づいたらもう木曜日、9月も終盤。
てかもうそろそろ10月になる。
作っている号もそろそろ撮影は中盤、
私はそそくさと次号に向けて企画を準備中。
てか今日、その考え方のまとめを届けてきた。
一体どこまでコンセンサスが取れているのか
自分では冷静に判断できないけれど、
今、納得してもらっている実感のある自分の提案を
早くカタチにすることが次号での段取りを作っていく。
だから、早く、早く、と気が焦る。

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彼が、デザインとは
「相手にものを贈ることを想像すると一番分かる」と言っています。
たとえば「あの人はこの花を喜んでくれるかな」と花を選ぶこと、
「どうやってラッピングしたら
あの人は喜んでくれるだろうか」と考えること、
さらに、いつ贈ればよいのかと
想像するのもデザインだと言っているんですね。
とても感銘を受けました。
そしていつからか、人だけでなく、
花自身にも喜んでもらえることこそデザインではないのかと。
大変な結論に導いた(笑)。
そう思っていたところにとらやとの出会いがあり、
仕事を続けるほど、
このデザインに対する思いは「間違いない」と実感しました。

※「とらや」を超えるためのデザイン
/企業力とデザイン(PIE BOOKS)

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他人に言わせれば「こんなボリュームのある下着のカタログなんて」
なんだろうが、私に言わせれば
「これだけボリュームのある下着のカタログは他にない」。
いわゆる妊婦用のカタログやらとは違って
話しかける相手は幅広く絞りきれない。
「ホントに迷惑をかけてると思う、ごめんね」とクライアントは言う。
だけど、だからこそのやりがいを持っているのも事実、
解決するモノが多くてウキウキする。
作りようによっては下着のデパートにできるやん、とかも思う。
それだけに編集力がかなり必要で、
おもろいもん作ってギャフンて言わしたる〜と俄然奮起。

下着のカタログを作ることは、
特にそのクライアントにおいては
他での露出がほとんどないだけに
売り場を設計/運営するのと同じ意味合いを持つ。
売り場でインストラクションしてくれる人がいないだけに、
商品語りはかなり大切なものともなる。
誘導してくれる人がいないから、商品を探すにも手間がかかる。
似た商品がページをとばしてあれば、
「あれ、この話ってさっきも言ってなかったっけ?」みたいに迷うし。
商品を手に取れない分、撮影で
いかにその商品に性格をつけてあげるかってそうとう大事だし。
ボリュームが大きければ大きいほど、
商品は羅列でなく緩急のついた語りや明確な違いが必要。
それに、作った“モノ”としての機能は同じでも
作り始めの経緯が違っていれば、それは全く別の語りが必要になるんだ。
それは商品シートをいくら眺めていても答えは出ない。
実際に話を聞いて、どういう想いから作られたのかを知る必要がある。
…なんてことを昨日の晩に親分に、愚痴がてら散々喋ったんだけど。
そういうことがわかるものを作りたい。

クライアントに謝られた後、「でも、実はこうですよね」と、
昨日の晩に親分に散々語ったその話をすると
思いもつかなかったことを言われたような顔をされてしまった。
…少々引かれてしまったかもしれない。

アスクルがカタログをきちんと整備した後、
サービス精神旺盛な商品を作れるようになったように、
で、もっともっと遊び心のあるカタログを
作れるようになったみたいに、私もそんなことをしたい。
クライアントは、きちんと整理はできてはいないけど、
充分に自分の商品に愛情を持ち過ぎな人らだ。
それが元で制作的にはそうとうに面倒なことにもなりがち、
それは彼らの想いが制作側に伝わっていないことからもきている。
きっと、ガッカリしたこと、ものすごく多いんだろうなと。
できればガッカリさせたくないなと。
で、作り方も変化が必要。
編集力が必要な商品と、デザイン力で勝負でしょってページに
分けて作りましょうと親分に提案したら、
意外にすんなり受け取ってもらえて
早速それを先方に提案してくれたこともうれしい。
加えて、私が酔っ払いながらフニャフニャ〜と言っていることを
親分がちょこちょこ自分の意見にしていることは、
「それ私が言ってたこと、盗んでる〜」となって悔しいけれどうれしい。

「アイツら(商品担当者たち)ね、いつも勝手なこと言いよるんですよ。
本当は、『カタログの話に参加したらワチャワチャにしてしまう、
任せたほうが絶対いいものができる』って
言わさんといかんと思うんですよ。
もっと商品も整理しんといかんと思うし、
わかりやすいもんを本当はちゃんと作らんといかんと思う。
そういうふうにできるもの、作りましょう。いや、作ってください。
この企画書なら、Mとも“早く作ってほしい”って話ができると思う。
要するに、この考え方をどうカタチにするか、ですよね。
て、言いながらそれでもへんな商品突っ込まないといけなくなったら、
そのときは本当に、ごめん」とクライアント。
てかやっぱり、何をどう作るか、
それによってどういう方向に目を向けられるのか、
てなことをちゃんと話しながら作れる相手っていい。
私は相手にとってそうなりたいと、最近本当に思っている。

とにかく来週末には設計図を作ってお届けの巻。
まとめきれるかな〜。
他媒体の撮影も進めなきゃ。
せわしないな〜。
手伝ってくれる人、随時募集中。
いかんせん、想いはあってもワザが足りない。
できれば、私よりも編集に長けてる人、ぜひに。


さて明日は久々に取材。
肉だ肉。
来週は牡蠣も食いに(季節外れだけど大丈夫?)行ったりするらしい。
東京の編集部からは「トンカツ食べに行かな〜い?」と
別冊の編集部からは「晩ごはん食べにどう〜?」とお声掛けをいただいた。
どれも同じ時期の取材、むむ。
スケジュール決めたもん勝ちですよー。笑。
つーか、食べてばっかやな〜。
つーか「酒場ライター講座」、ギガント行きたいっす。

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