2008/09/20

ささくれ取れた。

超短時間の帰省だったけど
やはり家族の力というのは重要らしく、
あんなにプンスカプンスカと湯気を立てていたのに
すっかり上機嫌になって帰ってきた。

やっぱりイナカはいい。
いや、タクマがいいのか。

タクマはもうすっかり歩みもスムーズになり、
人間の言葉を聞き分ける力を身につけておりました。
ごはんを食べながら「うまい?」と聞くと「うまい」と返し、
「堂本タクマくん」と呼ぶと手を挙げ、
「足は?」と聞くと足をつかみ、
「手は?」と聞くと手を振るなど、
いよいよ身を守るため(大人に愛されるため)の芸は達者に。
それを「芸人魂も順調に育まれてるなぁ〜」と感慨深く言うと
姉と義兄に「オーサカのおばはん、やめれ」と怒られましたが。

ささくれ立った気分はどイナカのおかげで滑らかに。
空っぽになっていた癒しのバケツも10cmくらいは満たされました。

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高校時代のバスケ部では、同級生の親が
外部コーチとしてしばらくきていたことがある。
そのおっちゃんはイカツく土佐弁丸出しで叫びまくる。
もちろん、コートの上でもイカツく頑丈。
ブチ当たられて(本人にその意思はないだろうが)、
アザを作りながら転んだことなんて幾度やら。
試合のビデオを見ながら「らん、あそこはオマエや」と
他のプレイヤーにパスを出したことを怒られまくり、
でもガツンといい攻撃を仕掛けたらおもっくそホメられた。
とにかく消極的なプレイを嫌うおっちゃん、
特にチームの稼ぎ頭だった私は、自宅に呼び出されて
チームメイトとともに何度も何度もビデオを見せられた記憶がある。
インターハイ、一回戦で負けたけど、そのときの試合では
コートでおっちゃんが、ちょうど油の乗りまくった私に「らん、今や」
「らん、今のええぞー」などといつも以上に叫びまくって背中を押した。
おかげで全国ランキング6〜8位、
平均身長170cm以上のデカいチームを相手に
170cmにも満たない私はダブルチームを敷かせ、
それでも個人得点35の快挙(78くらい対65くらいで負けたけど)。
あー、過去の栄光(でもけっこう自慢)。
ミニバス時代は敵チームのコワ〜い監督でもあった分、
味方についてもらったときのあの安心感は未だ忘れられん。

高知駅にて、大阪行きの切符を買っていると、
後ろから「あの、お話をお伺いさせてくれんかね」という声。
振り返ればおっちゃんが、ニコニコ笑って立っていた。
なんでも「コロシがあってな」と。
「あー、そういえば、警察官でしたねー」と笑う。
同級生は来月、結婚してオーストラリアに移住する。
そんな知らせがメールに来てたな、と振り返る。
(あんまり交流がないのでスルーしてました、すいません)
「ちょっと仕事に戻るわ」と一旦どこかに消えて、
ケータイを持って走って帰ってきた。
自分の娘に電話をしたらしい。
しばし代わって話をする。
懐かしい高校時代がブワーッと甦ったのでした。

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弟が仕事で、セミナーを受けに行かなあかんというので
それに合わせて帰ってきている途中、隣の町では大輪のヒマワリ。
ザッツ・イナカ、ビバ・イナカ。

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