2008/09/28

芸の肥やし、か。

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蓮の花の咲いた日に、ああ、わたしの心は彷徨っていた。
なのに わたしはそれに気づかなかった。
わたしの花籠は 空っぽだった。
なのに 花には目もくれなかった。
ただ、ときとして、ある悲しさがわたしのうえにふりかかり、
わたしは 夢からふと目覚め、
南の風に あやしい香りの甘い余韻をきいていた。
その仄かな甘さが わたしの心を “あくがれ”にうずかせた。
それは 終焉を求める夏のはげしい息づかいのようにも思われた。
そのとき わたしは知らなかった。
ーー花がそんなにも身近にあり、
それがわたし自身のものであったことを、
そして このような全き美が
わたし自身の胸の奥深くに花咲いていたことを。

ラビンドラナート・タゴール
『ギタンジャリ』より/森本達雄訳註(第三文明社刊)

※インド・マイソール(文:朝比奈千鶴/『翼の王国2008年9月号』)

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ひとつ、開いていた気持ちが、
夏の終わりといっしょにシュッと閉じた。
季節外れの大きな台風がまたやってきている。

何かを諦めるというのは、いつだって悲しい。
自らの至らなさがぐっと身に沁みて、
しかし、「もう一度」というものでも
「次に生かそう」というものでもないから
何をどう考えてみればよいのか分からない。
きっともう二度と、言葉を交わすこともなく
いつか、なだらかに波はおさまっていく。
互いに違う方向を眺め、もう二度と交わることもない。
そう思うと途方に暮れる。

この3日間、ひどい喪失感にただ明け暮れ、
ひとりでは居たたまれずに無理矢理に誰かのいる場所へと向かった。
誰かのいるところで、バカ話をしたり
仕事の苦労を聞いたりしていた。
帰りにはボンヤリと空を見ていた。
真っ黒な空。
雲が流れたり、ときには星も何も見えない、
ただ真っ黒なだけの空。
夜だから。

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あともう一回だけ あなたが笑って
あともう一回だけ 私がさようならする

あともう一回だけ あの日を見せて
あともう一回だけ 私がさようならする

あともう一回だけ あなたが笑って
あともう一回だけ あの日を見せて
あともう一回だけ あなたが笑って
あともう一回だけ あの日を見せて

あともう一回だけ

あともう一回だけ あなたが笑って
あともう一回だけ 私にキスする

※あともう一回だけ/J

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ただ一言「ごめんね」と伝えたかったのと、
自分の言葉足らずを悔いるのとで精一杯。
相手からしてもらったことへ感謝を伝えたことってあった?
何から「ごめん」を言えばいいのかも、
(そもそもそれを伝えるときは来るのかい)
その他には、何が悲しいのかもわからないままに
何かを思い出してはまた、涙がこぼれる。
今、私はそれだけでしかない。


追記
胸も痛いが耳も痛い。
右耳はどうやら内部がドカンと腫れてしまったようで、
(見たわけではないからわからんが)
耳に何かを覆っているように聞こえない。
聞こえないばかりか、物を食べると激痛が。
これ、中耳炎?
左耳からは昨日、ほんの少し液が垂れたおかげで痛みは緩和。
右耳からも同じように液が垂れるのか?

居たたまれぬ私にお付き合いいただいた
タニモト氏、マコちん、ぐっさん、サンキューです。
特にタニモト兄、泣き過ぎ、たいへんご迷惑をおかけしました。
残念ながら、たぶんもううまくはいきません。
あーしかし、大丈夫か、私。
何分、恋愛検定8級の初心者、
こんなにヘコむのは初めてのことなので、
この先どうしていったらええもんか。
あー、大丈夫か、私。

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