2008/11/09

明日から仕事です。

こないだタカさんと取材をいっしょに回りながら、
太田さんの話にとんだ。
太田さんは、こないだの『西の旅』での露口の写真を見て、
「やっぱ、露口は、こうだよね」と言ったとか。
で、しばらくその話が続く。

露口のマスター、露口さんはマジメで、
無駄な話を一切しないで黙々と酒を作る。
写真を撮られるのもきっとあんまり好きじゃないと思う。
いつ行って写真を、とお願いしても、
顔がカチンコチンに強ばり、
「できたら作っている手元だけを撮ってほしい」と言う。
ここは往年のサントリーバーの中でも
多くの酒場ファンに愛される老舗のバー。
50年の年月を一代で、ということでも有名だ。
マジメな店主の横で天真爛漫にもり立てるのは朝子さん。
店主に鬱陶しがられながらも
「あんたの横におりたいのぉ〜」
「ほら、気づかんうちにあんたの近くにおってしもうてるわぁ〜」
とキャッキャッと場の緊張感を和らげる。
そのたびに露口さんは「邪魔やからアッチ行っとき」と言い、
私らはカウンター内での夫婦のやり取りをアテに飲む。
太田さんが「やっぱ、こうだよね」と言った写真には
もうまさしく露口の空気が閉じ込められていたし、
やっぱり私も、ここはそうじゃなきゃ、と思う。
日常以上の日常、というか。

太田さんのみならず、この店を目指して松山に来る人はいくらでも。
「朝子さんに会うために出張を松山にしたんだよ〜」なんて
偶然隣り合った御仁は酔っ払って何度もうれしそうに言っていた。
だから「松山の宝」と書いたことがある。
酒を飲むために行く松山、それでいいと思う。
それが「日常以上の日常」ね、うーむ。

考えても仕方がないことかもしれないけど、
なぜ酒を飲みたいと思うのかという疑問がチラリと浮かぶ。
理由はきっと様々だろうし、
今日と昨日と明日のその動機だってバラバラに違いない。
ただ、ふと思い出したように「なんでなんだろう」となったときに
同時に頭に浮かぶのは、なぜか露口だったりする。
不思議なことですが。

今からようやく原稿にぶち当たるので、
ちょいともっかい考えております。
もし店の写真をもらえるなら、メールください。

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やっぱり家でゆっくりボンヤリする時間がないと、
私の場合はいろんなことを落ち着いて考えることができないらしい。
原稿があろうが何があろうが、日曜は休むことに決めました。
実際、先週も日曜は仕事しなかったしね。
明日からまた、がんばります。

昨日は高松からのバスが渋滞で遅れたり、
新今宮から環状線を逆に乗ってしまったりと結婚式に遅刻。
こんな私ですが、挨拶はバッチリきめてまいりました。
楽しかったし感動した。
料理もおいしかったしね。
ちょいちょいと私がオススメした曲が流れたのも
なんかグッときました。
手紙もちょっと泣いてしまいましたわ。
あと、かわいいブーケもありがとう。
枯らさないようにがんばります。


感激するごと、ブレブレになってしまいました。お粗末。

いろいろと迷いはあったし
話し合って反対したこともあったけど、やっぱりよかった。
それが、マコが最近変わった原動力だとも思ったし。
相手からの想いがあったからその相手のことを想うことができる。
それが目の前で実現されたようで本当によかった。

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