2009/01/27

戯れ事。

どうも最近、悶々としているワケです。
書きたいことがあるようなないような、
年末からこっち、たくさんのことを話し過ぎて
頭の中がいまひとつまとまっていないような。
それとも、もしかしたら何も考えていなかったのかもしれない。
とにかく、ひとつ物を考えれば、
そのすぐ後に別の戯れ事が浮かんでくる。
表面的な関連がないからややこしく、
何かその「戯れ事」を引き出すキーワードが
最初の考え事の中にあったのかと悩みに没頭する。
しかしそのどれもが、
誰に伝えたいことなのかどうかもわからないから
結局は、書こうという行動には移れず
ただパソコンの前で雑務をこなしてホッとするにとどまってしまうのです。
考えが散漫なのか、
散漫な考えの関わりを探ろうとしすぎなのか。

というワケで、暗礁に乗ってしまいました。
いや、悩んでいる、考えすぎ、というほどのことでもなく。

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三原は、ほとんど一日おきくらいに、
この店のコーヒーを飲みに来ていた。
五六日、休んだために、店の子はそう言ったのだが、
もとより彼の九州行きのことは知らない。
店内には常連の顔も二三見えた。
いつもと少しも変っていない。
女の子も客も、ふだんの生活の時間が継続していた。
いや、窓越しに見える銀座の生態そのものが継続していた。
三原だけが五六日間、ぽつんとそれから逸脱した気持になった。
世間の誰も、三原のその穴のあいた時間の内容を知らない。
彼がどんな異常なことを見てこようと、
いっさい、かかわりのない顔をしている。

※点と線(松本清張)

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私の混乱の原因の主立ったところは、
各「戯れ事」が同期的に頭に浮かぶことなのかもしれない。
この動きは情報システムの内部に流れるシンクロシステムと
類似しているけれども、果たして。
同じ時間に同じキーワードを元にして
思ったことのような顔をしているけれども、果たして。


とか書いていたら、親分から制作スタッフに対する
苦言メールが転送されてまいりました。
カンプチェックの段階で腹をくくったことですが、
今回も、撮影が全て終わって後からの、
「素人」であるべき立場のクライアントからの
サジェスチョンを受けながらの足掻きになります。
表現をする、ということに程よく辛抱強く、
程よくクールでありたいと思う今日このごろ。
いや、この仕事は私が表現する仕事ではない、くれぐれも。

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