2008/04/24

よう働く、しかし。



おとついロケハンで歩いていたときに
電気はついているのに看板はないし、ドアも開かないし、
なんやこれ、とむちゃくちゃ気になった店があった。
昨日、夕方ほどにもう一度行ってみたら開いていた。
店の前にビールケースを置いて、そこでみんな飲んでいた。
吸い込まれるようにフラフラと店に入ると
不思議そうな顔をされたので「ひとり、ですけど、いいですか?」と聞く。
店の人は戸惑って、でも、もうひとり、単なる酔っ払い風情が
「あれ、昨日、ウチのぞいた人でしょ」と声をかけてくれて助かった。
声の主はドンドビの店主。
おとついドンドビをのぞいたときに席がいっぱいで
「ごめんね〜」と言った人だった。
「今日はね、練習でやってるねん。まだオープンしてるワケじゃないねんけど」
とビールをくれて、ついでにカラスミをくれた。
そこはドンドビが九条に贈る二号店だった。
それから、延々とそこで飲んでいた。
「昨日ね、ここ通っててめちゃめちゃ気になったんすわ〜」と言えば
「かっこええのんか」と言って肩を組まれる。
肩を組んだまま店の正面に回り、全体像を眺める。
「かっこいいっすわ〜」と言うと「そやろ、かっこええやろ」と言い、
またしみじみ「かっこいいっすね〜」と言うと「腹立つわ〜」と笑った。
それの繰り返しで気がつけば終電。
名残り惜しみながら、新町のゴーゴーバーに向かう。
そこでの話は、取材のこと以外はもう覚えていない。
なんせペロンペロンだったので。

今日は朝から社内報の企画プレゼンだった。
酔っ払いながら考えたキャッチコピーがほめられた。
しかし、プレゼンに慣れた周囲の人らの企画書をながめ、
プレゼンでの説明を聞きながら、あまりのわかりやすさにはホレボレする。
つーか私、よう働くなぁー。
あんだけ酔っ払ってたのに朝もちゃんと起きたもんね。

アウトプットでの表現の違いこそあれ、
みんな結局、同じことを思っているように思える。
大きな会社の広報の人も、いや、その会社にいる人も、
雑誌を作ってる人も店をやってる人も、
みんな結局のところ、自分の一番納得がいく場場所を目指して
最適な方法を模索してるんだ。
わかりきったことだけど、そのことを実感できることがありがたかった。
だから私はひとつの仕事だけに集中をできない。
いや、たくさんの人のたくさんの考えを聞くことが、
今一番自分にとって刺激になっているんだと思う。

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