山ごもり3日目。
朝。
長芋コロッケを作るためにひき肉を買いに外に出ると、
弟と弟の彼女が「ガソリン入れるしいっしょに行こう」と言ってついてきた。
新田商店街の今橋さんとこのスーパーに行くとひき肉は売り切れ。
他に開いているような店はないので、
そのまま山をさらに超えて隣の町のスーパーまで行くことにする。
山越えの急カーブを曲がって一気に視界がパーッと開ける。
天気はとてもいい。
青々として雲ひとつない空、隆々とした緑、
花粉に苦しめられてもなお、窓を開け放って山を登る。
途中、小学生頃によく行った友だちの家の千枚田が目に入る。
母が前の日の晩に「荒れた千枚田を見るとちょっと悲しくなる」
と言っていたのを思い出して見てみたら、
友だちの家の千枚田には、秋に刈り取られた稲の名残りがあり少しホッとした。
人っ子ひとりいない道中だが、それでも誰かは生活をしている。
馴染みのある遠い町の、その気配を思う。
昼。
姉が目を離した隙に、まずは私と義兄がタクマの靴下を脱がし、
母親が泣きわめくタクマを連れて、父自慢の庭に出る。
タクマは生まれて初めての素足に感じる土の感触に大はしゃぎ。
ワチャワチャとなりました。
私と義兄と母親は、姉におもっくそ怒られました。
でも、このホニャ〜ッとした顔、メロメロです。
山ごもり4日目。
雨。
雨。
雨。
晴れていたら北川の街を歩いてみようと思っていたのに、雨。
昨日までカラ〜ッと晴れていて、こんな日に限って雨。
明日は徳島へ。
あさって、大阪に帰ると思います。
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