2009/12/29

一応、我が輩は女、ですけど。

だいたい、ここでウダウダと言っていても、
元来がマイペース、そして気まぐれ人生なんである。
他人からどう見られようが、
それは相手に任せておこうというのが私の方針、
そらもちろん、よければいいに超したことはないのだが。
先輩がいない間にぐるりと回しきった仕事だったが、
それについてボスからチクリ、
「にっしゃんは、オレが質問しようと思ってパッと見たら
ぐーぐーイビキかいて寝てるんだもんね。
こいつ、えれぇ度胸してるよな」
続けざまに
「どうせ一回言ったことも3時間くらいしたら、
『そんなこと言いましたっけ』ってなるんだろ。
いいよ、図太いってことは知ってるから」

女子的な評価としてはどうかと思うけど、
ポップにガハハと笑ってごまかす。
社長だから許されるが、
ボスだってかなりの気まぐれ戦士、
「今日は気乗りしねぇから帰る」なんて
出社30分で決めて帰る。
「撮影は任せたっ、オレは散歩に行ってくる」
なんて言われた日にゃ、お気楽にもホドがある…と
ため息混じりで
「どうせまた『山が呼んでる』とか
ワケわからんこと言うんでしょ…」と返すほどで。

先輩が入院してしまった日は
いよいよ明日が家具のロケ撮影、という日で、
だから小物やらスタイリング用品を
レンタカーを借りて引き上げたついでに
商品の管理もしちゃいましょ、ということになっていた。
私ら、お気楽気まぐれコンビに、
カラダもハートもビッグなカメラマンが集合し、
用意万全に整えて「さ、いざ出発」と事務所のドアを開けたところで
「で、レンタカーってどこで借りてるの?」
「え、ボスが知ってるんちゃいますの?」
「にっしゃんが知ってるかと思った」
「あんだけ電話してたからビッグが聞いてんちゃうの?」
とダメダメトリオで言い合い、
「ま、いっか、どうせいつものとこやんなー」
てな具合で珍道中な船出だったのでした。
そんな調子なので、商品の管理場所も
ロケの住所すら(ロケハン行ったのに…)アヤフヤに
フニャフニャに、そして自身もお互いも信頼せぬまま
結果、いいチームとなったのでした。

昨日はボスと先輩と私とで繰り出して
ま、ほとんど私はオチに使われながら
ボスから先輩へのソフトな小言が続いた。
私も容赦なしに、我がをオチに利用して
さも楽し気に先輩にここまでを報告し、
ほれほれ、みんなで仕事するってのはこんなに楽しいんや!
とクギをさす。
デリカシーないヤツと言われようとお構いなし、
仕事は重いもん背負うことじゃなく、
ポップに楽しく、そしてややメリットを、
重要なんは生きていくことやー、
ていう頭でっかちさは譲れない。
ボスとふたりして、
アイツ(=クライアント)の仕事は
しょっぱいからそこそこにしときなさい、
努力しているフリができるようになりなさい、
または、仕事そっちのけで遊んでるくらいがちょうどいい、
細かいしょーもないことは西村がやるから、
それを高見から見ながら「こいつは仕事遅せぇなー」と
イラ立たせるくらいがちょうどいい、と
クドクドと説得を続けた。
最後には、「にっしゃんの女の姿が仕事のじゃまをしてる」
などとなぜか矛先はこちらにきてしまったけれど…。

とにかく、私は、先輩が退院して帰ってきたときの
あの不安な感じというか、自信のない感じというか、
そういう弱っちいところを
隠そう隠そうとしてるペラペラなところが気に入らず、
ま、そんな過激なことは言わなかったけど、
たとえば、大元のクライアントから
一気に信頼を集められるってのは
先輩くらいじゃないとできないのはかなりの才能というか、
そんなところを一所懸命伝えたりした。

ま、せっかくいっしょに(間借りしてるけど)やってるんだから、
互いの力は借りてナンボ。
利用し、利用され、
そしてこの苦しい時代を生き抜いていきましょやーと。
イヤな仕事はしない、というかできませんので、
そんなことに時間を費やすよりも
好きなとこや得意なとこで仕事しよーぜと。
いや、私はまだそんなことを言えるような立場ではありませんが。

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