2008/05/21

成長を待たれし。いや、急ぎます。

ある日。
朝御飯のとき、
「大阪商船三井船舶という会社の社長の家に、どんなものを食べているかと
テレビ局の人が見に行く番組があってね……」と、
勢いこんでそこまで話しはじめたとたん、
崖から滑り落ちるように頭の中がなって、
どんなことを話そうとしたのか、さーっと忘れた。
眼の前が白くなって、遠くの遠くまで平べったくなって。
あれ、あたし、いま、何を言おうとしていたんでしょうか。
でも、たいして面白い話ではないから、
期待していたいたして待ってたりしないで下さい。
何かほかのことして待っていて下さい。
と相手に言いおきながら思い出そうとしたが、思い出せなかった。
(日々雑記/武田百合子・著/中央公論新社)

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加盟店で働くアルバイトさんを取材する。
アルバイトさんは31歳の女性、そこでのアルバイト歴は10年とちょっと。
なぜ彼女を取材することになったのかというと、
その加盟店、直営店に働く人を対象にした接客や調理のコンテストで、
昨年、彼女が接客部門の優勝者に選ばれたから。
いくら「優勝者」とは言え、アルバイト。
話のおもしろさに期待をしないで行ったのだが、
それに反して仕事に対する熱い情熱、恐れ入った。
FCだからと甘く見ていたことを反省したし、
思わず自分の仕事に対する成熟度を省みてヘコむ。
こないだ出した原稿についてイマイチ達成感がないだけに、余計。
判断力がおそるべく低いままに書いてしまったので、
ずっと喉に骨が刺さったような気分でいた。
忙しくても忙しさや疲れを相手に感じさせないようになりたい。
心底そう思って余計に落ち込んだ。

取材の後、先方と打ち合わせをしての帰り、
その達成感に疑問符ありな相手から電話あり。
なんと次の仕事についての話だった。
前回の仕事の荒さを指摘されつつも、の連絡に
泣きそうになりながら感謝する。
たぶん本当は、ギャラなんか要らないくらい、
私はいっしょに仕事をしてくれる人たちから
勉強させてもらっている気がしてならない。
早くもっとしっかり返せるように成長しなければ。

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追記
かれこれ1年以上は見続けているブログ紹介。
読んだら3日以内に絶対うんこもらすブログ
つらつらと現代を憂うより、
違和感としてはこんぐらいのほうがわかる。

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