ゴールデンウィーク明けは、
ちょっと想像もできないくらいの忙しさで、
いや、本当に言い訳もしたいくらいの勢いでございました。
自分のペースや自分のキャパシティを真剣に考えました。
それでも仕事は入ってくる。
とてもありがたいことに。
私もたくさんの世界を見たいし、
せめて話から見えるものがあればと思ってつい出かけてしまう。
もっと整理するべきなんだろうけど、
今はいろいろなことにどっぷり浸かるのもおもしろすぎるので、
ちょいと野放し気味にしている。
趣向はきっとじんわりと現れる。
相手との相性もあるだろうから、あんまり焦らないほうがいい。
たくさん話をして、無駄な話もして、おもしろく仕事をしたい。
原稿と企画書明けの今日は、
朝から得意先にて得意先に加盟するFCオーナーさんの取材。
この得意先、とにかく侮れん。
大きな会社、社長の顔なんて想像もつけへんくらいの勢いなのに
会う人会う人、「キモチ悪いわー」と本人に茶化すほどに
客の満足度に対する意識が高い。
これまでこういうFCの店は小バカにしていたから余計になのか、
各々の話を聞きながらハッとすることのほうがむしろ多い。
とにかく、みんなが
「お客さんの目線に立てというならお客さんがいる場所に行けばいい」
というし、実践している。
マニュアルはは仕事の基準として持っているけれど、
頭ん中に、それらを自然と意識できるようになるべきというのが
ちゃんとあって、だから自分の立っている場所をわかっている。
すんげえな、と単純に思う。
オーナーさんの取材は二度目だけど、
そういうのを一度目に経験しているだけにすさまじい緊張感。
いやしかし、始まってみればスムーズに話は流れ、
やっぱりおもしろい話が目白押しだった。
オーナーは二代目。
加盟先(=私にとっての得意先)とは創業前からの付き合いで、
埼玉でFCの店をいくつも経営している。
「哲学バカ」と呼ばれるほどに哲学に精通していて、
話の節々に哲学者の名前が出てくるけれど、
曰く、「結局は哲学云々でもなく、理念云々でもなく、
いかに夢中になって目の前のことに取り組めるか」と。
「“考えてもらわなくていいこと”なんてないから会社は全部ガラス貼り。
社員もアルバイトも関係なく、店の問題は考えてもらう」と。
そう思うようになった経緯はもっとおもしろい。
話は2時間にも及び、話終えてそのまとめを得意先としながら、
「いやー、おもろかったっす」と満足し合った。
こんなような人にはなかなか会えるもんじゃないし、
話を聞くこともきっとないだろうし、
私はギャラをもらいながら、本当に勉強させてもらっている気分だ。
全てが興味深く、ありがたい。
本来ならば、金を払ってでも聞きたい人はいるだろう。
そんなこんなの取材を終えて電車を待っていると、
親分から電話があり、梅田で軽く顔合わせをすることになった。
来月から通販カタログのディレクターの仕事をやる。
合わせ技が多すぎて自分のキャパを心配するけど、
これまで通りに便利屋的に何でも言ってもらえるとありがたい。
さすがにもう無理ってなる前にはきちんと挙手しますんで。
いや、若いときにはいろんなことを、
きちんと浸かりながら見ておきたいのさ。
なんて思ったり。
兄やんから呼び出され、天下茶屋の居酒屋に行く。
そこも全てにおいて興味深い店だった。
いや、私は本当に、いい勉強をさせてもらってると思う。
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